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エコー(超音波)検査

超音波

 超音波とは人間の耳に聞こえない高い周波数の音波です.

その音波が物体に当って反射して戻ってくる性質を利用して,

人体中の異物の探知に応用されています.超音波を送受信する

装置を探触子(プローブ)といいます.この探触子を生体に

密着させて,生体軟部組織をリアルタイムに映像化させながら

検査を行います.
 超音波検査の特色は,人体にとって無害・無痛・短時間で検査が

できることです.また適応範囲が広く(ほとんどの臓器及び軟部組織などが適応),ある特定に診療科にかたよることなく広い領域で利用されています.いくつかの臓器を一通り観察して全体像を把握し,他の検査や治療が必要かどうかを簡単にふるい分けるスクリーニング検査と,臨床所見から特定の疾患や臓器異常を想定した精密検査があります.勿論,人間ドック(集団検診)でも,上記の特色があることから,積極的に行われています.
 検査方法は,仰向けで両手を挙上し,手枕をした状態で行います.両手を挙上して頂くのは,より肋骨と肋骨の間が広くなり,検査をスムーズに行うためです.また,腹部全体に広く検査用のゼリーを塗布し,探触子を体表面にあてながら検査を行います.これは,皮膚と探触子の間に空気が介入しないようにするためと摩擦抵抗を少なくするためです.これらにより,より鮮明な画像が得られるのです.また,呼吸方法や,体位変換によりさらに精度の高い検査を行うことができます.

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