Last Update：2024.12.08

近畿地域診療放射線技師会学術大会の開催にあたり

大阪府診療放射線技師会

会長　藤田秀樹

　近畿地域の診療放射線技師会の皆様、日頃より各技師会の運営にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。令和6年度の近畿地域診療放射線技師学術大会は、大阪府診療放射線技師会が主催し開催いたします。本大会にご参加いただける皆様には、深い敬意と感謝の意を表します。また、開催に向けてご尽力いただきました関係者の皆様にも、心からお礼申し上げます。

　ここ数年、新型コロナウイルス感染症により、令和2年度は大会が中止（延期）となり、令和3年度はWebのみでの開催となりました。その後もWebと会場のハイブリッド方式で実施してきましたが、ようやく状況が落ち着きました。今年度は、対面形式のみで開催することとしました。会場は、各府県からのアクセスが良好なグランフロント大阪で実施いたします。

　大会のテーマは「変革・イノベーション　―新たな一歩を踏み出そう―」としました。われわれ医療技術者にとって、技術の継承は非常に重要ですが、新しい技術を積極的に取り入れ、新たな業務に挑戦することも必要です。ベテランのスキルと若手の活力を融合させ、新たな診療放射線技師として一歩を踏み出す機会にしていただければと思います。

　プログラムは例年通り、教育講演、特別講演、府民公開講座、シンポジウム、放射線管理士分科会企画、一般研究発表などを予定しています。教育講演では、日本診療放射線技師会の上田克彦会長から「人口減少時代の診療放射線技師の役割」についてご講演いただきます。特別講演では、大阪公立大学病院の市田隆夫氏をお招きし「戦略的に変革・イノベーションへ向きあう－All Japan Radiology に秘められている術－」と題してお話しいただきます。府民公開講座は、大阪公立大学大学院医学研究科人工知能学の准教授、植田大樹先生に「放射線科 × AI で世界の健康を実装する」というテーマでご講演いただきます。

また、シンポジウムでは「STAT画像報告」についてディスカッションを行い、放射線管理士分科会企画では、日本診療放射線技師会の富田博信副会長から「放射線被ばく管理に関するマネジメントシステム」についてご講義いただきます。一般研究発表は、会員や学生、さらにソウル放射線士会からの発表も予定されており、非常に有意義な大会になると確信しております。

　多くの方々に会場に足を運んでいただき、皆様の手で実り多い学術大会を作り上げていただければ幸いです。大会を通じて、最新の研究成果の共有、知識の交換、そして私たちの専門分野におけるイノベーションの創出を期待しています。